歯周病と喫煙について
こんにちは Dr大橋です。
今回は歯周病と喫煙の関係についてお話したいと思います。
歯周病は現在、日本では35歳以上の人の約80%がなんらかの歯周病の症状がみられるといいます。実は歯周病は日本人が最も多くかかっている生活習慣病なのです。
その歯周病が1日の喫煙本数と喫煙年数に比例して、タバコを吸わない方よりも悪化している事を皆さんはご存知です
タバコの煙の中のタールなどのヤニが歯の表面について、黒く着色し、歯の表面がざらざらになります。そうなるとプラークがたまりやすくなり、虫歯や歯周病の原因菌にとって格好の足場となってしまうのです。
また、煙の中のニコチンは、歯茎や粘膜から吸収され毛細血管を収縮させて血の巡りを悪くし、細菌と戦う免疫を担う白血球などの細胞の働きを狂わせます。
腫れるなどの症状がでにくいので、気づいた時には重度の歯周病になっていたということも珍しくありません。
さらに、傷を治す細胞の働きを鈍らせるので、頑張って何度も歯科医院に通って治療を受けているのに、なかなか治らないということになってしまうのです。
今タバコを吸っている方も、出来れば 禁煙もしくは減煙するだけで歯にはとてもいいことなのです。